2011年1月5日水曜日

中国副首相がスペイン国債の買い増しを明言、期待ふくらむ

スペインの全国紙パイスは3日、中国国務院の李克強副首相の
「ともに協力し合い、すばらしい未来を築こう」と題する文章を
掲載した。文章では、「中国は今後もスペインの国債を買い増す」
とされ、欧州の各メディアが中国の対応に賛同を示している。
4日付中国網日本語版(チャイナネット)が報じた。
1月4日から6日にかけてスペインを訪問予定の李副首相は同紙で、
「中国は欧州金融市場およびスペイン金融市場の、責任ある
長期投資家である。わたしたちはスペインの金融市場に自信を
持っている。すでに同国の国債を保有しているが、今後も
買い増していく」と述べ、「13億の人口で割ると(1人当たりの
平均は)確かに満足のいく数字は出ないが、掛け算となると
途方もない数字になる」と中国市場の大きなポテンシャルについて
語った。
李副首相の欧州訪問に、欧州メディアの注目が集まっている。
ロイター通信は、「李副首相が今回訪問を予定しているスペイン・
ドイツ・英国は欧州最強の経済国に数えられ、スペインは
欧州第5の経済国であると同時に、ユーロ圏の中でも金融危機が
もっとも深刻な国のひとつでもある」と報道。さらに「欧州訪問中、
70億ドル以上の契約が取り交わされる」と期待を示した。
英紙フィナンシャル・タイムズは3日付で、「昔と違い、ユーロ圏の
多くの国が巨額の財政赤字を抱える一方、中国は数百億ユーロという
債券を購入するのに、たった数週間で積み上げた外貨準備高で
事足りる」と報じた。
さらに、「中国側も米国債への依存を減らし、投資先の多様化を
はかる必要がある」とし、「欧州連合(EU)がユーロの信用に
傷がつくのを避けるためにも加盟国の破産を傍観するはずがないと
中国はみている。こうした背景から中国は今後もユーロ債券の
買い増しを公言。ユーロ圏やEUの債券を買い増すことで貴重な
政治的資本も手に入る」と分析した。
ドイツ紙ディ・ヴェルトも同日、「中国がスペイン国債の買い増しを
約束したことでスペインはより安定するだろう」と報じた。

中国はバブルの真っただ中!!今後どうなっていくんでしょ?

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