2011年4月19日火曜日

リウマチを「寛解導入が可能な疾患」に 作業班が報告書案

厚生科学審議会疾病対策部会のリウマチ・アレルギー対策委員会の
下に置かれたリウマチ対策作業班(班長=宮坂信之・東京医科歯科
大教授)は4月12日に会合を開き、事務局が提示した報告書案を
大筋で了承した。報告書案では、リウマチを「寛解導入が可能な
疾患」にすることを当面の目標に掲げた。アレルギー疾患対策
作業班の報告書案と併せて、5月にも同委員会で報告書を
取りまとめる。
報告書案は、▽医療等の提供▽情報提供・相談体制▽研究開発等の
推進―などの項目で構成。関節リウマチ治療薬のメトトレキサートや
生物学的製剤の普及で、関節破壊の進行を阻止する治療が
行われるようになったため、リウマチ患者が早期に医療機関を受
診できる医療体制の構築が重要だとしている。
「医療等の提供」では、地域の診療レベルの不均衡を是正することが
必要だと指摘。厚生労働省の研究班が作成した診療ガイドラインの
普及を図るべきだとした。このほか、看護師や保健師など医師以外の
医療従事者の知識・技能の向上を掲げている。
また、「研究開発等の推進」では、リウマチによる関節破壊を
阻止するための治療方法の確立などを研究の重点分野に設定している。

稲垣誠 リウマチ
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