2011年3月2日水曜日

児童虐待を考える 向日で養護施設園長が現状説明

乙訓社会教育委員等連絡協議会の研修会が28日、
京都府向日市上植野町の府乙訓総合庁舎であり、
「児童虐待の現状と課題」と題して児童養護施設
「舞鶴学園」の桑原教修園長が講演した。
2市1町の社会教育委員や教委職員らを対象に毎年開催。
この日は人権教育行政担当者等研究協議会も兼ね
約50人が参加した。
桑原園長は1968から舞鶴学園に勤務し、
89年に園長に就任。2001年に、施設の子どもたちが
一戸建ての家に分かれて生活する「小舎制」を
導入するなど、きめ細かな養護教育を展開している。
講演で桑原園長は、戦災孤児の養育という
児童養護施設の当初の役目も、不登校や校内暴力など
時代とともに変遷する問題に応じて移り変わり、
現在は「虐待を受ける子どもの受け皿となっている」と
指摘し、虐待の現状を説明した。
また、学園の子どもたちが一戸建ての家で、
限られた予算内で工夫して生活している様子も紹介。
そんな中でも、親の虐待を受け愛情を知らずに
育ったことで感情を発露できない子どもが多いことや、
現行の児童法では救いきれない例などを話し、
参加者が熱心に聞き入っていた。

永嶋洋太 不登校
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